近代文学が描く〈群れ〉と〈うごめき〉 -- 鹿ヶ谷叢書 --
石川巧 /著   -- 琥珀書房 -- 2024.9 -- 21cm -- 415p

資料詳細

タイトル 群衆論
副書名 近代文学が描く〈群れ〉と〈うごめき〉
シリーズ名 鹿ヶ谷叢書
著者名等 石川巧 /著  
出版 琥珀書房 2024.9
大きさ等 21cm 415p
分類 910.26
件名 日本文学-歴史-明治以後 , 文学と社会-日本-歴史-明治以後
注記 文献あり 索引あり
著者紹介 1963年秋田県生まれ。1993年立教大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。山口大学専任講師、同助教授、九州大学助教授を経て現在、立教大学文学部教授。専門は日本近代文学、出版文化研究。主な編著書に『戦後出版文化史のなかのカストリ雑誌』(勉誠社、2024年)などがある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容 内容:彼女の朝から別の朝へ. 「あなた」への誘惑. 小林多喜二「蟹工船」における言葉の交通と非交通. 群衆とは何者か?. 横光利一『上海』の力学. 群衆はいかにして国民となるか. 二つの日本合戦譚. 夢野久作が描いた〈東亜〉. 石川達三「沈黙の島」を読む. 侵略者は誰か. 〈正名〉のモラル. ひとりひとりの死を弔うために. 手紙のなかのヒロイズム. 車椅子の〈性〉. 〈闘争〉と〈運動〉の狭間で. 一九六〇年代の雑誌メディアにおける〈釜ケ崎〉
内容紹介 ひとりひとりの人間を〈群れ〉として括ろうとする暴力性に対して作家たちはどのような方法で抗ってきたのか。物語形式や物語構造にも踏み込み、日本の近代文学がどのような方法で〈群れ〉を描写しようとしたのかなどを考察する。
目次 第1章 労働者であること(彼女の朝から別の朝へ―佐多稲子「キャラメル工場から」論;「あなた」への誘惑―葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」論;小林多喜二「蟹工船」における言葉の交通と非交通);第2章 群れの力学(群衆とは何者か?―歴史小説における“一揆”の表象;横光利一『上海』の力学―“場”の運動;群衆はいかにして国民となるか―石川達三「蒼氓」;二つの日本合戦譚―菊池寛と松本清張);第3章 侵略の光景(夢野久作が描いた“東亜”―「氷の涯」を中心に;石川達三「沈黙の島」を読む;侵略者は誰か―村上龍『半島を出よ』);第4章 匿名性をめぐる問い(“正名”のモラル―中野重治『歌のわかれ』論;ひとりひとりの死を弔うために―長谷川四郎「小さな礼拝堂」論;手紙のなかのヒロイズム―樺美智子・奥浩平・高野悦子;車椅子の“性”―田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」論);第5章 寄せ場の群集(“闘争”と“運動”の狭間で―映画「山谷 やられたらやりかえせ」;一九六〇年代の雑誌メディアにおける“釜ヶ崎”)
ISBN(13)、ISBN 978-4-910993-56-0   4-910993-56-8
書誌番号 1124038013
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1124038013

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