戦間期日本における科学と文芸 --
加藤夢三 /著   -- 水声社 -- 2024.10 -- 20cm -- 313p

資料詳細

タイトル 超越への回路
副書名 戦間期日本における科学と文芸
著者名等 加藤夢三 /著  
出版 水声社 2024.10
大きさ等 20cm 313p
分類 910.262
件名 日本文学-歴史-大正時代 , 日本文学-歴史-昭和前期 , 文学と科学
著者紹介 1990年、東京都生まれ。早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在、お茶の水女子大学基幹研究院人文科学系助教。主な著書に『並行世界の存在論――現代日本文学への招待』(ひつじ書房、2022年)などがある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容 内容:“科学/技術言説の文化史”を編むために. 主観の交響圏. 物質の境域. 探偵小説の条件. 発明のエチカ. 科学者・統治権力・文芸批評. マルクスの誤読. 超越への回路. 献身する技術者. 帝国の論理/論理の帝国. 「ポリチカル・エンヂニアー」の戦後
内容紹介 戦間期の時代思潮が熱狂した科学/技術は、いかなるロジックを文学に与えたのか。知識人たちが科学/技術と切り結んだ言説編成を解きほぐし、合理的な思索が非合理な観念へと転化する理論を導出する。
要旨 科学の君臨、文学の葛藤。戦間期の時代思潮が熱狂した科学/技術は、いかなるロジックを文学に与えたのか。相対性理論がこだまする新感覚派の世界認識、衛生理念に拘泥した中河與一、科学と論理の錯綜に突き当たる探偵小説、発明の政治学と結託する海野十三、科学ジャーナリズムに警鐘を鳴らす戸坂潤、そして「日本科学」と横光利一―知識人たちが科学/技術と切り結んだ言説編成を解きほぐし、合理的な思索が非合理な観念へと転化する理路を導出する。
目次 序章 “科学/技術言説の文化史”を編むために;第1部 戦間期の文学者と科学/技術言説の遭遇(主観の交響圏―石原純・賀川豊彦・新感覚派;物質の境域―初期中河與一と衛生理念;探偵小説の条件―小酒井不木と平林初之輔の「科学」観;発明のエチカ―海野十三の探偵/科学/軍事小説;科学者・統治権力・文芸批評―戦時下の科学振興と戸坂潤);第2部 横光利一と科学/技術言説の交錯(マルクスの誤読―福本和夫・三木清・横光利一;超越への回路―横光利一と中河與一の「心理」観;献身する技術者―『紋章』前後の横光利一;帝国の論理/論理の帝国―横光利一『旅愁』と「日本科学」;「ポリチカル・エンヂニアー」の戦後―横光利一『微笑』の倫理)
ISBN(13)、ISBN 978-4-8010-0828-1   4-8010-0828-3
書誌番号 1124038959
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1124038959

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中央 5階人文科学 910.26 一般書 貸出中 - 2077236085 iLisvirtual