研究叢書 --
原田敦子 /著   -- 和泉書院 -- 1998.07 -- 22cm -- 366p

資料詳細

タイトル 古代伝承と王朝文学
シリーズ名 研究叢書
著者名等 原田敦子 /著  
出版 和泉書院 1998.07
大きさ等 22cm 366p
分類 910.23
件名 日本文学-歴史-平安時代
要旨 本書は、一般に「繊細」「優美」「華麗」などと評される王朝文学の基層に、上代的なるもの、土俗的なるものの流れが存して、時として表面にあらわれ、時として伏流水となって、文学の発想・主題・表現に多大の恵みを与えたことを明らかにするものである。従来、王朝文学と上代文学の関係は、主として王朝文学の側から、素材・引用・話型の問題として論じられることが多かった。本書では、古代の伝承をとり上げて、その具体相を上代に立返って解明することよりはじめて、成立、伝播、変貌の過程を追い、それらの伝承が王朝の作家達の心象にどのように投影し、平安の時代相や文学とかかわりあいながら、いかなる変容をとげて、王朝文学作品の中に受容、形象化されるに至ったかを、単に言説の世界の中にとどまらず、できる限り歴史的現実の時間・空間の中において浮び上らせた。
目次 第1章 日本霊異記の世俗説話(女人昇天―上巻第十三縁考;枯骨報恩譚の伝播と形成―上巻第十二縁・下巻第二十七縁考;大力女の原像と変貌―中巻第四縁・第二十七縁考;石を産んだ話―下巻第三十一縁考);第2章 神婚譚の傾斜(阿治志貴高日子根神の神婚説話;水辺の求婚―赤猪子伝承と井手の下帯説話;鬼に食われた女―日本霊異記から伊勢物語へ;橋を守る女神―宇治橋姫伝承考);第3章 入水伝承の水脈(水鳥の死―大和物語一四七段「生田川物語」の形成;猿沢の池もつらしな―『大和物語』采女入水譚の史的背景;紫式部集「かひ沼の池の歌語り」私論;浮舟入水と橘の小島);第4章 他界へのまなざし(死者に逢える島―みみらく伝承の成立と展開;さくな谷考―古代日本人の他界観;水辺の鎮魂―蜻蛉日記の唐崎祓;死と再生の谷―王朝女流の石山詣)
ISBN(13)、ISBN    4-87088-921-8
書誌番号 1198046281
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1198046281

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所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 書庫 910.2/2728 一般書 利用可 - 2015355703 iLisvirtual