ちくま学芸文庫 --
中村明 /著   -- 筑摩書房 -- 2000.04 -- 15cm -- 263p

資料詳細

タイトル 現代名文案内
シリーズ名 ちくま学芸文庫
著者名等 中村明 /著  
出版 筑摩書房 2000.04
大きさ等 15cm 263p
分類 910.26
件名 日本文学-歴史-近代 , 日本文学-作家 , 文体
要旨 文は人なりと言う。思考も空想も、表現にはいつも書き手の物の見方がにじみ出る。言葉の用いかたに、表現の対象の選びかたに、それぞれの人柄が映じる。戦後の文学作品からすぐれた文章を取り上げ、その魅力を論じ、作家の表現の想像力にせまってみよう。志賀直哉・谷崎潤一郎ら伝統の香り立つ文章から、村上春樹・柳美里ら若い感受性の息づく文章、寺田寅彦・沢村貞子ら生きる知恵が光る作品まで…、自在に渉猟し、選び抜かれたこの一文で日本語の美しさを読み、味わい、考える。
目次 1 ものの存在を問う(吉行淳之介―市街電車は石膏色の昆虫だった・『鳥獣虫魚』;阿川弘之―海は、眠った町を守りするように・『夜の波音』 ほか);2 人生の陰翳を映す(藤沢周平―胸の中にほんの少し不逞な気分が・『おぼろ月』;松本清張―ああ、今、でんびんやさんが帰る・『或る「小倉日記」伝』 ほか);3 心のひだを照らす(大岡昇平―私が殺人者となったのは偶然である・『野火』;福永武彦―忘れられた夢のように白い雪片が舞い・『風花』 ほか);4 伝統がかおりたつ(志賀直哉―他の蜂が皆巣へ入って仕舞った日暮・『城の崎にて』;谷崎潤一郎―夕空にひろがっている紅の雲を仰ぎ見ると・『細雪』 ほか);5 才気がほとばしる(横光利一―此の花は馬車に乗って、春を撒き撒き・『春は馬車に乗って』;川端康成―日本の山河を魂として君の後を生きてゆく・『横光利一』(弔辞) そうして、ふと信吾に山の音が聞えた・『山の音』 ほか);6 生きる知恵が光る(寺田寅彦―頭が悪いおかげで大胆な実験を・『科学者とあたま』;中谷宇吉郎―春さえ立つのだから卵ぐらい立っても・『立春の卵』 ほか)
ISBN(13)、ISBN    4-480-08549-1
書誌番号 1100020998
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1100020998

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中央 書庫 文庫本 910.2/524 一般書 利用可 - 2019382039 iLisvirtual