あるドイツ人家族の歴史 --
エバーハルト・シュトラウプ /〔著〕, 岩淵達治 /訳, 藤倉孚子 /訳, 岩井智子 /訳   -- 岩波書店 -- 2011.5 -- 20cm -- 390,17p

資料詳細

タイトル フルトヴェングラー家の人々
副書名 あるドイツ人家族の歴史
著者名等 エバーハルト・シュトラウプ /〔著〕, 岩淵達治 /訳, 藤倉孚子 /訳, 岩井智子 /訳  
出版 岩波書店 2011.5
大きさ等 20cm 390,17p
分類 288.3
件名 フルトヴェングラー家
注記 Die Furtwa¨nglers./の翻訳
注記 文献あり 索引あり
著者紹介 【シュトラウプ】1940年生まれ。歴史学、芸術史、考古学を学び、大学教授資格取得。「フランクフルター・アルゲマイネ」紙の学芸欄担当を経て、現在はフリーランスのジャーナリスト。ベルリン在住。著作に「ヴィッテルスバッハ家」「プロイセン小史」など。
内容紹介 大指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラーを生んだフルトヴェングラー家とは、「市民社会」の勃興によって生まれた「ドイツ教養主義」を体現する人々であった。5世代にわたる彼らの歴史を、時代背景とともに描く。
要旨 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(一八八六‐一九五四)は、二〇世紀前半を代表する指揮者として、現在でもなお高い人気を誇る。しかし一方で、彼はナチス政権獲得から第二次世界大戦後まで、「政治と芸術」の関係に翻弄される運命を受け入れざるを得なかった。本書は、指揮者の父で著名な考古学者であるアドルフをはじめ、フルトヴェングラー家の人々の多くが、古典的教養を獲得した自由な市民であり、ゲーテとシラーによって構想された「ドイツ教養主義」を体現しようとした点に着目する。そして、カリスマ的指揮者フルトヴェングラーを生んだドイツ教養主義の展開と、その背景となった「市民社会」が、二度の世界大戦によって衰退から滅亡にいたる道筋をたどる、野心的著作である。
目次 第1章 「感情の揺れる階梯の上で」―失われた美を求める神経質な学者;第2章 「耳を聾する轟音から誇らしげに遠ざかって」―生の索漠たる岸辺に立つ若き市民たちの悩み;第3章 「音楽こそ祖国」―ドイツ的教養の聖なる芸術;第4章 「彼の芸術からは常に無限の幸福感を生む音が流れ出てくるだろう」―人間を捉える指揮者にして、聴衆のいない作曲家;第5章 「私を招き、私に憧れ、引く手あまたの私」―芸術の力の大規模な産業化;第6章 「フィルハーモニーの響きは自然の産物」―ウィーンの柔らかな音と北ドイツ的な音色;第7章 「我々芸術家は政治に関与すべからず」―権力者に接近はするが、心の内では留保;第8章 「協力を楯に抵抗」―市民的なジレンマ、権力なしでは人の言うなりだ;第9章 「美も死なねばならない」―すべてイメージ化された商品世界における教養市民の絶望
ISBN(13)、ISBN 978-4-00-024662-0   4-00-024662-3
書誌番号 1111037461
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1111037461

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