財政封建制の展開 -- Minerva西洋史ライブラリー --
酒井重喜 /著   -- ミネルヴァ書房 -- 2013.10 -- 22cm -- 361,15p 合計ページ:376

資料詳細

タイトル 近世イギリスのフォレスト政策
副書名 財政封建制の展開
シリーズ名 Minerva西洋史ライブラリー
著者名等 酒井重喜 /著  
出版 ミネルヴァ書房 2013.10
大きさ等 22cm 361,15p 合計ページ:376
分類 652.33
件名 森林政策‐イギリス‐歴史‐近世 , 財政‐イギリス‐歴史‐近世
注記 文献あり 索引あり
著者紹介 1949年兵庫県生まれ。71年京都大学経済学部卒。76年同大学院経済学研究科博士課程修了。現在、熊本学園大学経済学部教授。著書「近代イギリス財政史研究」など。
内容 内容: 「緑と肉」の保護区としてのフォレスト フォレストの目的と管理体制 フォレスト村落と共同地・共同権 フォレストの財政的活用の伝統的政策 王有林の売却と貸出、樹木販売、開拓地摘発 王領地改革と「国王代理人」 フォレストの財政的活用の非伝統的政策 フォレスト法解除による土地分割 フォレスト法解除と戦争債務 フォレストの縮小と拡大の両面政策 チャールズ一世のフォレスト法復活とその示談 フォレストの財政的活用と共同地・共同権の矛盾 フォレストの財政的活用と住民の共同権の対立
内容紹介 「緑と肉」を保護する中世的フォレストは、近世国王財政の補強策として新たに表舞台に立たされた。その活用は、フォレスト法の指定解除と復活強化の両面政策によってなされた。交差するフォレスト史と財政史を描く。
要旨 「経常費は国王私財で賄うべし」という国王自活原則は、近世国家の形成に伴う経常費の膨張と価格革命による「国王私財」の減価によって遵守できなくなった。議会が経常費のための課税を頑なに拒否したため、国王は減価する「国王私財」の反転増収をはかる財政封建制を展開した。13世紀の憲法闘争期以降衰微していたフォレストが、この「国王私財」活用策のために俄に表舞台に立たされた。その財政的活用は、フォレスト法の指定解除と復活強化の両面政策という「冷笑的な法操作」によってなされた。庶子的収入の増収をはかるこの政策は、フォレスト制度の焼尽前の燃え盛りであり、長期議会によって処断され歴史の後景に再び退いて行く。
目次 第1部 「緑と肉」の保護区としてのフォレスト(フォレストの目的と管理体制;フォレスト村落と共同地・共同権);第2部 フォレストの財政的活用の伝統的政策―フォレスト法を前提とする改革(王有林の売却と貸出、樹木販売、開拓地摘発;王領地改革と「国王代理人」);第3部 フォレストの財政的活用の非伝統的政策(1)―フォレスト法解除による改革(フォレスト法解除による土地分割―フェクナム・フォレストの場合;フォレスト法解除と戦争債務);第4部 フォレストの財政的活用の非伝統的政策(2)―フォレスト法の解除と復活の両面展開(フォレストの縮小と拡大の両面政策;チャールズ一世のフォレスト法復活とその示談);第5部 フォレストの財政的活用と共同地・共同権の矛盾(フォレストの財政的活用と住民の共同権の対立―ディーン・フォレストの場合)
ISBN(13)、ISBN 978-4-623-06705-3   4-623-06705-X
書誌番号 1113098651
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113098651

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