資本主義・民主主義・ナショナリズム -- 朝日選書 --
張〔イクマン〕 /著, 山岡由美 /訳   -- 朝日新聞出版 -- 2015.10 -- 19cm -- 281,57p

資料詳細

タイトル 鉄道への夢が日本人を作った
副書名 資本主義・民主主義・ナショナリズム
シリーズ名 朝日選書
著者名等 張〔イクマン〕 /著, 山岡由美 /訳  
出版 朝日新聞出版 2015.10
大きさ等 19cm 281,57p
分類 686.21
件名 鉄道‐日本‐歴史
注記 文献あり
著者紹介 【張】1977年香港生まれ。香港中文大学社会学研究科卒。同大学社会学科講師。専門は歴史・文化社会学、日本研究、ナショナリズム。授業では日本社会などを担当。最近は日本サブカル産業と流通、二次創作と著作権問題を研究している。日本語の共著『香港-中国と向き合う自由都市』。
内容紹介 鉄道への信仰が近代化をおし進め「日本人」を作ったのだが、その鉄道信仰には根拠があったのか。公債や株による資金調達など、鉄道を核に近代国家が形成される過程を具体的な事例で解明。社会学からみた鉄道論。
要旨 「ここに鉄道が通ったならば…」まだ線路が敷かれていないにもかかわらず、近代の日本人は鉄道が多大な利益をもたらすと信じ、鉄道に大いなる期待を寄せていた。「鉄道は役に立つ」と、鉄道建設の大事業をなしとげるため、債券によって資金を募り、会計制度、商業法などを整備する過程で資本主義が行き渡った。鉄道未敷設の地域では、政党政治家が有権者に敷設の公約を掲げて投票を促し、住民が中央へ陳情を繰り返すなど、民主主義的な行動で鉄道敷設の夢を実現しようとした。鉄道で各地を巡幸する天皇をみた人々は、特別仕立ての列車に国体を実感した。鉄道への信仰が近代化をおし進め、「日本人」を作ったのだが、果たしてその鉄道信仰には根拠があったのか―。歴史社会学という観点で日本の近代化の特殊性を描き出す意欲作。
目次 序章 鉄道という夢と謎―日本の読者に向けて(鉄道が映し出す日本;本書のねらい);第1章 資本主義の誕生と鉄道の敷設(一八六八‐一九〇六年)(隠された起源―国家事業としての鉄道敷設のはじまり;国家と資本家の関係構築;鉄道国家と国有鉄道);第2章 近代国家と民主主義と鉄道(一八八〇‐一九三六年)(「国」に実体を与える地方;政党政治黎明期の地方民と政治家;改軌と改正鉄道敷設法と日本のケインズ;民主主義を定着させた誘致活動);第3章 国民意識と鉄道(一八九〇‐一九三七年)(政治的支配としての行幸啓;世俗的巡礼としての鉄道旅行;標準化した鉄道旅行―国体創出と想像);第4章 結論―国民の夢を乗せて、列車は走る(なぜ鉄道が近代化を促したのか;社会学から見た鉄道制度;エピローグ;むすびにかえて)
ISBN(13)、ISBN 978-4-02-263037-7   4-02-263037-X
書誌番号 1113313673
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113313673

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