集英社新書 --
山崎雅弘 /著   -- 集英社 -- 2017.4 -- 18cm -- 254p

資料詳細

タイトル 「天皇機関説」事件
シリーズ名 集英社新書
著者名等 山崎雅弘 /著  
出版 集英社 2017.4
大きさ等 18cm 254p
分類 323.131
件名 天皇制 , 立憲主義-日本
個人件名 美濃部 達吉
注記 文献あり 年表あり
著者紹介 一九六七年、大阪府生まれ。戦史・紛争史研究家。二〇一六年七月に刊行した『日本会議 戦前回帰への情念』(集英社新書)で、大手メディアが報じてこなかった同組織と政権の関わりや、改憲に向けた活動の詳細を明らかにし、注目を浴びる。このほか、『戦前回帰「大日本病」の再発』(学研プラス)など、著書多数。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 安倍政権の暴走により、立憲主義の崩壊が叫ばれているが、戦前にも事実上の機能停止に陥ったことがあった。この事件以後、日本は破局的な戦争へと向かう。昭和史の重要な分岐点である「天皇機関説」事件を概説する。
要旨 「天皇機関説」事件は、この学説を主張する憲法学者の美濃部達吉への、天皇を崇拝する退役軍人や右派政治家の攻撃が発端となっている。一九三五年二月に始まり、約半年にわたる「機関説」排撃運動の中で、美濃部に対する政治的な弾圧が行われただけでなく、言論や学問の自由も奪われ、立憲主義が事実上停止した。その結果、「権力の暴走」を止める安全装置が失われ、日本は破局的な戦争へと突き進む。この事件は、社会がどのように「壊れて」いくのかを物語る昭和史の重要な分岐点である。現在の政治・社会状況との類似点の多さに戦慄が走る…!
目次 第1章 政治的攻撃の標的となった美濃部達吉(貴族院の菊池武夫が口火を切った美濃部攻撃;美濃部攻撃の陰の仕掛け人・蓑田胸喜 ほか);第2章 「天皇機関説」とは何か(天皇機関説と天皇主権説(天皇神権説);上杉慎吉と美濃部達吉の「機関説」論争 ほか);第3章 美濃部を憎んだ軍人と右派の政治活動家(「陸軍パンフレット」に対する美濃部の批判;軍人勢力各派は「機関説問題」にどう反応したか ほか);第4章 「国体明徴運動」と日本礼賛思想の隆盛(次第に追い詰められた岡田啓介首相;急激に力を持ち始めた「国体」というマジックワード ほか);第5章 「天皇機関説」の排撃で失われたもの(窮地に立った岡田内閣と第二次国体明徴声明;天皇機関説事件から二・二六事件へと通じた道 ほか)
ISBN(13)、ISBN 978-4-08-720878-8   4-08-720878-8
書誌番号 1113480446
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113480446

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