近代日本の医学とことば --
安田敏朗 /著   -- 三元社 -- 2021.5 -- 19cm -- 428,11p

資料詳細

タイトル 「てにはドイツ語」という問題
副書名 近代日本の医学とことば
著者名等 安田敏朗 /著  
出版 三元社 2021.5
大きさ等 19cm 428,11p
分類 490.7
件名 ドイツ語(医学用)
注記 索引あり
著者紹介 1968年 神奈川県生まれ。1991年 東京大学文学部国文学科卒業。1996年 東京大学大学院総合文化研究科博士課程学位取得修了。博士(学術)。現在 一橋大学大学院言語社会研究科教員。著書に『植民地のなかの「国語学」――時枝誠記と京城帝国大学をめぐって』(三元社、1997年)など。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 ドイツ語を日本語の語順でならべて助詞などでつなげた「てにはドイツ語」は、きわめて特殊で限定的な場で発生し、流通した言語変種といえる。この言語変種をめぐって、日本医学界ではいかなる議論がなされたのか。時代背景をふまえながら考察する。
要旨 いまは忘れられた、ドイツ語を日本語の語順でならべて助詞などでつなげた「てにはドイツ語」とは、ドイツ語で医学教育がおこなわれるという、きわめて特殊で限定的な場で発生し、流通した言語変種といえる。「てにはドイツ語」による教科書も出されている。この言語変種をめぐって、日本医学界ではいかなる議論がなされたのか。「医学のナショナライズ」「ナショナリズムの医学」「日本医学」「大東亜医学」、敗戦後の「アメリカ医学」=アメリカ英語への転換、それは、近代日本語のあり方のみならず、学知のあり方までをもうかびあがらせるものである。日本医学と「言語的事大主義」。
目次 序章 近代日本と「てにはドイツ語」;第1章 「てにはドイツ語」の発生;第2章 問題化する「てにはドイツ語」とエスペラント―一九一〇年代後半における医学界の言語問題;第3章 浸透する「てにはドイツ語」;第4章 再問題化する「てにはドイツ語」―一九三〇年代から一九四〇年まで;第5章 医学用語統一への道と医師試験用語問題;第6章 「大東亜共栄圏」のなかの「てにはドイツ語」;終章 「てにはドイツ語」の終焉―ドイツ語から英語へ
ISBN(13)、ISBN 978-4-88303-529-8   4-88303-529-8
書誌番号 1113878185
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113878185

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