「のうかやじん」は「くまのびと」の謂いなり -- 近代文学研究叢刊 --
辻本雄一 /著   -- 和泉書院 -- 2025.1 -- 22cm -- 383p 図版15p

資料詳細

タイトル 能火野人、佐藤春夫
副書名 「のうかやじん」は「くまのびと」の謂いなり
シリーズ名 近代文学研究叢刊
著者名等 辻本雄一 /著  
出版 和泉書院 2025.1
大きさ等 22cm 383p 図版15p
分類 910.268
個人件名 佐藤春夫
注記 索引あり
著者紹介 佐藤春夫記念館館長。1945年和歌山県生まれ。早稲田大学第一文学部国文科卒業。和歌山県立学校に勤務、新宮市の「みくまの養護学校」校長を最後に定年退職。1989年新宮市の佐藤春夫記念館開館に伴い、展示計画から係わり、同記念会の理事を歴任、2007年から館長。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 「能火野人」とは、佐藤春夫晩年の号であり、土地の歴史や文化に根差した「熊野人」を強く意識した号である。熊野の地で培った春夫の「反骨精神」の原点を追い、彼が文学者として自立してゆく過程をたどる。
要旨 「能火野人」とは、佐藤春夫晩年の号であり、土地の歴史や文化に根差した「熊野人」を強く意識した号である。熊野の地で培った春夫の“反骨精神”の原点は、中学時代の三年次の落第、最終学年の講演会飛び入り演説での波紋、さらに中学ストライキに至る経過他にも窺えるが、その春夫が当時最先端の「自然主義文学」に共鳴し文学者として自立してゆく過程を追う。また上京後の「大逆事件」の衝撃、それは父豊太郎をも巻き込んで、その後の父子関係をも束縛してゆくことを指摘。父親の春夫に与えた影響の大きさ、懸泉堂の人脈への気づきの重要さと、多くの人達との交流が、春夫の“視界”をさらに押し拡げ、批評精神を醸成してゆく。昭和初期の文化状況は、“春夫文学”の純粋性の担保を揺るがすものになってゆき、春夫も危機感を募らせてゆく。
目次 〔通史〕佐藤春夫、“反骨精神”の誕生―その少年時代、上京まで(春夫の誕生と父と母との系譜;春夫の小学校時代から中学校へ;“反骨少年”の誕生;新宮中学最終年の“反骨”);〔論考〕(佐藤春夫、新発見の『改造』関係原稿群にみる昭和初期の文学的展開―附、富ノ澤麟太郎の悲劇;父と子、“確執”から“和解”へのみちのり―佐藤春夫と父豊太郎にとっての“強権”;佐藤春夫における短編「砧」の問題―熊野および春夫父子の“大塩事件”と“大逆事件”とをつなぐ心性)
ISBN(13)、ISBN 978-4-7576-1108-5   4-7576-1108-0
書誌番号 1124061092
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1124061092

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